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中小企業診断士えんさんの視点!

岐阜県を中心に活動している中小企業診断士のえんさんこと遠藤久志が、独自の視点で世相・経営・マーケッティングの本質に迫ります!

「口蹄疫」被害拡大は宮崎県のせい?

 宮崎県で発生した「口蹄疫」問題、政府の対策本部も設置され、マスコミも本格的に扱い始めたので、もうここで書くことはないだろう、と思っていたが、また今日も記録にとどめておかねばならない。

 それは、殺処分された牛と豚の合計数が11万頭を超えたことでも、宮崎県が「非常事態宣言」を発令したことでもない。マスコミの「口蹄疫」をめぐる報道の仕方についてだ。

 今までさっぱりこの問題を扱ってこなかった日経新聞の3面で、こんな記載がある。

 「初動の遅れで感染が広がったとの見方もある。農水省によると、宮崎県で口蹄疫の疑いのある牛が見つかったのは4月9日。県の担当獣医は「経過措置」をキメ、その時点で国に連絡しなかった。県から農水省に報告が上がったのは4月19日夜だった。」

 果たして、4月9日時点での診察が、現在の家畜医療のレベルに照らし合わせて適切な診断だったのか、いずれの記事を見ても我々素人が判断できるものではない。

 にもかかわらず、あたかも「宮崎県の初動の遅れが感染拡大のすべて」、といわんばかりの報道には、その後の鳩山政権の対応の遅れを考慮に入れると、余りにバランスの欠いた報道姿勢ではないか。

 同様の記述は、他社の配信記事にも見られる。

『「普段の下痢」…宮崎県が口蹄疫発生見逃し』

5月18日7時50分配信 読売新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100518-00000016-yom-soci

 <口蹄疫>3月には感染 被害1市4町に 初動遅れに不満

5月18日7時35分配信 毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100518-00000011-maiall-pol

 では、宮崎県が農林水産省に報告し、記者会見で公表した4月20日以降の鳩山政権の対応はどうだったのか?4月22日時点での後藤拓議員のブログにはこうある。

 「怒り 午前中の農林水産委員会で、口蹄疫の問題を政府に問いました。

 これは与野党関係なく、全力を挙げて取り組まねばならない大問題です。

 ですから、現場の声を大臣に訴えましたが、余りの認識の甘さに愕然としました。

 冷静に議論をするつもりでしたが、怒りが込み上げてきて、つい激しい口調になってしまいました。

 言い足りませんので、33項目の要請をまとめて、夕刻大臣にわたします。

 明日は畜産酪農対策委員会を朝に開催する事にしました。

 そもそも何故、大臣も副大臣も政務官さえも現場に入らないのでしょうか?!」

http://gree.jp/etoh_taku/blog/entry/429503370

 その後の鳩山政権の無関心ぶりは、このブログで再三紹介したとおり。

・4月27日 東国原知事は、民主党の赤松農林水産大臣へ要望書を提出(同日、自民党谷垣禎一総裁とも面談)。

・4月28日 谷垣禎一総裁、宮崎県入り(川南町を訪れ、生産者とも会う)。

・4月30日 赤松広隆農林水産大臣中南米への外遊に出発。同日、自民党谷垣禎一総裁を本部長とする口蹄疫対策本部を設置。

・5月7日 民主党小沢一郎幹事長、宮崎県入り。東国原知事と会談。知事からの要望に対して「政府に要請したい」と回答。

・5月8日、赤松農林水産大臣帰国。選挙応援のため群馬県入り。

・5月10日 赤松農林水産大臣、宮崎県入り。ただし宮崎市内での関係者との会談にとどめる。

 後藤拓議員は、赤松広隆大臣が現地入りしないことを知った瞬間、愕然とした口調でこうブログに記している。

http://gree.jp/etoh_taku/blog/entry/438427066

 「怒り 赤松大臣が来県。

 今頃ノコノコと!との思いが強いものの、現場では厳しい非難を浴びても、それを受け止めるのが最低限の責務ですから、当然の事と思いました。

 ところが、昨夜遅くに日程を受け取って愕然としました!

 また県庁!

 ホテルで意見交換!

 関係者は宮崎市まで集合!要望なら一昨日小沢幹事長に渡してあります!

 今頃になってなんだ!との思いはあっても、尾鈴農協の各部会長は怒りを抑えて、直接窮状を訴えたいと言っていました。

 怒りが憎しみに変わるのを今、尾鈴農協で感じています。」

・5月16日、平野博文内閣官房長官および福島瑞穂内閣府特命担当大臣(※宮崎県出身)が宮崎県入り、東区に原知事と会談。

 これを受け、5月17日にようやく本部長を農水相から首相に格上げした政府の口蹄疫防疫対策本部が設立され、山田正彦農林水産副大臣を長とし小川勝也首相補佐官も加わる対策チームが現地に常駐することとなった。

 いつも「文章が長い」と言われるので簡潔にしたかったが、これだけ引用が長くなる、ということは、いかに鳩山政権が「口蹄疫問題」に本腰を入れるまでの期間が長かったかの表れである。

 という訳で、責められるべきは「経過措置」を採ったため10日報告が遅れた宮崎県よりも、報告から1ヶ月経ってようやく本腰を上げた鳩山政権ではないか、マスコミのバランス感覚が疑われる本日の報道であった(もっとも、1000億円の補償を鳩山首相がぶちまけたが、翌日に早くも閣僚から100億円~200億円との話も出ており、今なお本腰を入れているかどうかも疑わしい)。

 今は、国と県とが一体となって沈静化に全力を尽くす時期ではあるが、マスコミは少なくとも、こんなに現地の人々が苦しんでいることを、十分に下調べしてから、報道に臨むべきではないか。

『ひまたん♪のhappy Life』

http://ameblo.jp/nanairo-hmjth/  

『川南町のムッチー牧場だよ~ん。』

http://green.ap.teacup.com/mutuo/

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