中小企業診断士えんさんの視点!

岐阜県を中心に活動している中小企業診断士のえんさんこと遠藤久志が、独自の視点で世相・経営・マーケッティングの本質に迫ります!

「事業仕分け」も政治力次第?

 「無駄を削減すれば10兆円くらいすぐに出せる」、野党時代にそう豪語した民主党の改革本丸である「事業仕分け」が昨日終了した。

 本決定ではないが、事業仕分けによって捻出した額は1.8兆円。10兆円どころか、政府目標として掲げた「過去最大の95兆円台に膨らんだ概算要求から3兆円以上の圧縮」にも満たない結果となった。

 これに対して鳩山由紀夫首相は、「数字ありきではない。むしろ中身の議論で、非常に頑張った結果だ」と、「数字」はたいした問題ではない、「よい議論ができた」とご満悦の様子らしい。

『仕分け「評価されるべきだ」=鳩山首相』 11月27日20時23分配信 時事通信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091127-00000183-jij-pol

 しかし、民主党が熱心に仕分けをしている間に、株安、円高がますます進行、来年度の税収は40兆円を切ることが確実視される状況だ。円高がこのまま続けば、国内製造業は生産拠点の海外移転を、促進せざるを得ない。「子供手当てはもらったが働き場がない」という皮肉な状況に陥る人は増えることは間違いないだろう。

 さて、「事業仕分け」の中でも、私が直接仕事にもかかわってくる分野でもある「中小企業支援」の分野は、民主党マニフェストで「中小企業支援」を掲げていたにもかかわらず、バッサリと切られたという印象だ。

 「ものづくり補助金」は、予算計上見送り。今年度の補正予算執行に当たって、拙速な審査となったことは事実かもしれない。しかし、成果を求めるには、まだ期間的に余りに短すぎる。公表されている議事録によると、「対象企業が285社と、偏っており公平性に欠ける。」とあるが、みなに満遍なく支給すれば、それこそ単なる「バラマキ」ではないか?

 「事業承継」についても予算計上見送り。しかし経営者の多くが引退年齢に差し掛かかりつつある中で、予算をなくしたからといって問題までなくなるわけではない。商店街活性化に関しては、「国交省に任せればよい」なんて乱暴な意見も見られた。

 この問題に限らず、議事録では「商工会議所等に任せればいよい」との意見が散見されるが、以前からこのブログで述べているように、県単位、地方単位など、ある程度広域的に活動を行わないと、効果が出せない側面もある。その点について仕分け人は、どこまで考慮に入っているのだろうか。

   「スパコン」を始めとした科学技術分野に対しては、ノーベル賞学者が「待った」と声を上げたこともあり、鳩山首相以下閣僚は、いとも簡単にゆらぎ始めている。しかし、残念ながら「中小企業支援」の仕分け結果に対して、声を大にして物申す著名人や団体は、今のところいない。大企業の代表である経団連も、この点に関しては知らんぷりだ。

 確かに、原点に立ち戻って「中小支援はどうあるべきか」を考え直すことは、必要なことである。しかし、再び日本経済が底に向かっている状況下において、「子ども手当て」財源捻出のために、日本の活力を削いでしまう政権運営だけは、ご勘弁願いたい。

 こんなときには、経済財政政策担当大臣である菅直人に期待したいところだ。しかし彼は、経済における第三の道について、「現在、深く考慮中。」らしい。あぁ、具体先の実行はいつのことになるやら・・・。

http://www.n-kan.jp/

菅直人の今日の一言』 

経済における第三の道 2009年11月22日 17:28

「最近経済における「第三の道」を考えている。

 ~中略~

 それでは過去の失敗を繰り返さない経済運営における「第三の道」は何か。現在、深く考慮中。」

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